高校女子サッカー大会 Part1

 愛知県高等学校女子サッカー大会が始まった。この大会は秋にある選手権の予選トーナメントのシード権にも関わる重要な大会である。抽選会で至学館はグループFに入った。顔ぶれはインターハイ予選と同じく高蔵寺と菊里との3校リーグ。その戦いを振り返ってみたいと思う。

 

 7月14日は、至学館にとって大会初戦となる高蔵寺戦。何事も入り方というのは難しい。試合の入り方、大会の入り方、そこを間違えないようにと選手と確認。ただ、フォーメーションは新しいトライのもと行った。いつもと違うポジションからの景色はなかなか慣れないものがあったようだが、3年生の はな がそれを吹き飛ばすかのように前半7分にファーストゴールを奪う。その後は落ち着きをもって戦い、前半4点・後半4点を奪い、8-0で勝利を手にした。

 

 7月16日は菊里戦。顧問の三溝先生(英語教諭)がアメリカに出張中の為、代理で指揮をとるのは、愛知県サッカー界知る人ぞ知る、あの三溝さん(名前が同じ?そりゃそうだ。旦那さんだもの。)と、私の高校時代の恩師で、高校教師になりたいと思わせてくれた佐藤先生(男子サッカー部監督)。相手ベンチに師匠が2人...緊張感をもって試合に臨んだ。立ち上がりから相手戦術にはめられてうまくいかない。もっと簡単に点が奪えると勘違いしていたのか、焦り・イライラ・モヤモヤなどさまざまな感情がプレーから見え隠れする。そうこうしているうちに、だんだんと攻守の切り替えは遅くなり、運動量も声もなくなって「本当に全力で戦っているか?」とさえ思えてきた。そして、そのまま前半を0-0で終える。

 ハーフタイムには、久しぶりに喝をいれさせていただいた。プレーがうまくいかなかったことや、プレーの失敗に対してではない。慢心がみえたことと、全力を尽くして戦おうとしない姿勢に対してである。全力を尽くさずに勝てるほどサッカーは甘くないし、全力を尽くそうとしないことは対戦相手に失礼だ。そして、ピッチに立つメンバーは‟プレーができる喜び”と‟責任”を感じてほしいと伝えた。うちはもう人数不足で全員が出場できるチームではなく、各ポジションでレギュラー争いがあるチームである。かつてはマネージャーもピッチに立たせて、なんとか11人確保して試合を行っていた時もあったが今は違う。ピッチに立てない悔しい思いをかみ殺してサポートに回っている仲間がいることを理解しなくてはならないし、仲間に恥じないプレーをする責任がピッチ上の11人にはある。全力で戦うことが仲間の為、応援してくれる人の為になること。そして、”相手への最大の尊重”であることを忘れないでほしい。全力を尽くすからスポーツは楽しいのだと私は思う。選手の顔つきの変化を確認してから、戦術的な変更と対応を伝えて後半のピッチに送り出した。

 後半からは奮起したメンバーが躍動。セットプレーのこぼれ球に1年生の みう がつめて先制。その後2年生の きら と れんな が続けて得点。3-0で勝利することができた。時には失敗もして、苦しい思いもするが、しっかりと向き合って修正しようと努力できることがこのメンバーの良いところでもある。「打てば響く」素晴らしい選手達だ。みうの先制弾直後の全員の喜びようがその様子を象徴していたと思うし、このゲーム一番の収穫であった。

 実はこの試合、ベガルタ仙台レディースで活躍する奥川千沙選手が応援にかけつけてくれた。奥川選手は昨年至学館高校で教育実習を行い、部活動の指導も行った。そんな縁から、帰省中で忙しいにも関わらず激励にきてくれたことはありがたかった。試合の感想と激励の言葉をいただき、全員で記念撮影。ベガルタでも引き続き頑張ってほしい。

 

 グループリーグを1位通過。決勝トーナメントへの進出を決めた。決勝トーナメント1回戦の対戦相手は一宮商業高校。至学館の戦いは続く...