高校選手権への挑戦~part1「決意」~

 昨日、高校選手権の挑戦が終わった。まずは大会を通じて、現地まで応援に駆けつけてくださった多くの方々に御礼申し上げたい。誠にありがとうございました。保護者の方々はもちろんだが、普段チームメイトを支える学校の生徒たちも沢山来てくれた。大会を通じると、総勢100名を超えたのではないか?学科・コース・部活動を超えて応援し合う生徒たちの姿は、手前味噌で申し訳ないが「至学館良い学校だなぁ。ここで教師できて幸せだなぁ。」と感じた。男子サッカー部が中心となり、声を張り上げて応援歌を歌ってくれたのも試合中本当に心強かった。これも全て、選手達が日頃から友達・家族を大切にしているからだろう。最高の選手達であり、最高の至学館ファミリーだと誇りに思う。

  

  試合については、至学館が入ったAブロックの決勝で聖カピタニオという大きく高い壁がシード校として立ちふさがった。結果は1-9と大敗。ただ間違いなく言えることは、今までの敗戦とはまったく意味の異なる敗戦であり、チームとして今後の成長を感じる内容であった。その挑戦を振り返ってみたいと思う。




 

 さかのぼること26日前、私は南山高校女子部に来ていた。清楚で凛とした空気感漂う女子高の雰囲気と、きれいな校舎に驚きつつ抽選会場の部屋へと足を運んだ。ベスト8枠ということもあり、至学館は3回戦からの登場。A~Dブロックのどこのトーナメントに入るか4つのくじを引く。抽選の順番は会場到着順であり、至学館は2番目。最初にくじをひいた同朋高校はDブロック。残るくじはA~Cの3つ。「昨年は聖カピタニオが待ち構えるAブロックを引いた...今年は違うブロックに入りたい...」くじを引きに歩きながら、心の中で素直に願う。断っておくが、決して安城学園と豊川を下に見ているわけではない。ただ、愛知県ベスト4進出に向け愛知県女王カピタニオ構えるブロックを避けたいと考えるのは当たり前である。白い四角い箱の中央に空いた穴に右手を入れくじを引く。目に飛び込んできた文字は「 A 」の文字。サッカーの神様が「甘えるな。戦え...」と小さく耳元でささやいた気がした。

 

 抽選会が終わりAブロックの顔ぶれは聖カピタニオ、至学館、清林館、春日井商業、椙山女学園となった。3回戦からスタートの至学館にとって、上をみることも大切だが、それ以上に大切なことは勝ち上がってくるチームにきちんと勝つことである。なので、まずはしっかりと至学館の掲げるスタイルである「判断のある丁寧なパスワークと連携・連動・連続で、ボールを奪い、相手をはがし、ボールを保持しながら相手ゴールに迫る、つながりを持ったサッカー」の完成度をより高めること。また、チームの29名それぞれが自分の役割をしっかりと果たすことが求められるだろう。そして思い返す一年前、昨年の選手権の聖カピタニオ戦ではゴール前を全員で固めるサッカーを行った。結果は0-7での敗戦。「とにかくこの試合はゴール前を固めて、失点しないことを最優先してやろう。」とそれまでに積み上げたスタイルとは別の戦い方を選択した。負けた後に残ったもんもんとした思いは、「もっと自分たちのやってきたことをぶつけなくてはいけなかったのではないか?」である。サッカーとは哲学と哲学のぶつかり合い。であるならば、今までやってきたことがどのレベルまで通用するかを挑戦していかなくてはならないのではないか。今向き合っているのはプロではなく、育成である。目の前の勝利・スコアにこだわる戦い方も大切だが、時に勝負において自分たちの哲学を貫き通すことも大切であると感じた。たとえその結果負けたとしてもその経験は選手たちの血となり肉となり、そしてチームのDNAとして大きなものになっていく。「価値ある勝利と意味のある敗戦」その積み重ねがチームの歴史となり、不動の強豪チームへとなれるはずだ。まぁ、ゴール前を固めても聖カピには勝てないだろうし、ガチンコを仕掛けることで何か起こせないかを期待してた気持ちもある。

 

「この選手権は勝つために自分たちのサッカーで勝負する」

 

そんな思いを胸に、決勝リーグに進出するためのチーム作りがスタートした。

 

 

<Part2へ続く...>