スポーツの価値

 自分たちの新人戦は終わり、新年度に向けての準備期間。試合の反省や、日常の取り組みを見直すことに。ある日のトレーニングでは、プレーヤーとして交じり一緒にメニューに取り組む。自分が選手時代にプレーしていた時と比較しながら、練習に対する取り組み方・声の掛け方や雰囲気の作り方などをプレーしながら伝える。(百聞は一見に如かずではないが、実はその方が言葉で長々説明するより、プレーで見せて、「こうやって!」と伝えた方が楽という部分もある。)また、一緒にメニューに取り組むことで見えてくるチームの問題点や課題も多く、有意義な時間となった。(ちなみに、ちゃんとスプリントトレーニングも選手と一緒に同じ本数走る。久しぶりの全力ダッシュに「ア”ァァァ~!足にプルプルくる―!」という乳酸パーティー状態を楽しんだ。笑)

 

 

 

 2月9日(土)は新人戦準決勝と県リーグ入れ替え戦の運営。「本当はこのピッチでプレーしたかった…」という悔しい気持ちを胸に、4試合を観る。

 新人戦準決勝、第1試合 聖カピタニオvs安城学園 は聖カピタニオが勝利。第2試合 愛知啓成vs豊川 は豊川が勝利した。聖カピタニオと豊川の2校は決勝にコマを進める。素晴らしいゲームが行われることを期待したい。

 ここで書こうか悩んだが、今後の愛知県の女子サッカーをより良くしていきたいから書きたいと思う。先に断っておきたいのは決してレフリー批判ではない事と、指導者側から感じるレフリーに対する私個人の意見を書いているとご理解いただきたい。(私も大事な試合のレフリーをさせていただくこともあるし、もっとレフリーという仕事を勉強しなくてはと思っている。ちなみに明日、2018年ロシアワールドカップでも活躍されたプロフェッショナルレフリーの佐藤隆治国際審判員とお会いして勉強してくる予定だ。)

 書きたいことは、改めてレフリーという仕事は難しいものだと感じたことだ。

 実は、聖カピタニオvs安城学園の試合で前半に聖カピタニオにPKが与えられた。ジャッジに関しては、私はいつも一番近くで見てくれているレフリーが正しいと思っている人間なので、判定は正しかったと思う。(本部からみていても、あ!PKかな??と思った。)ただ、ピッチ・ベンチ・会場含めて「???」な雰囲気になってしまったことも事実である。

 なぜジャッジに納得感がなかったのか。その原因は、私は現象が起きた後の「判定を伝える笛のタイミングと強さ」と、「レフリーのシグナルの出し方」が引き起こしてしまったと思っている。これってものすごく大切で、ある意味「魅せ方」ではないけれど、同じ判定を下してもこの2つ次第で受け取り方が周りからすると全く違うものになると思う。選手としてプレーしている時にもこれは感じたし、指導者になっても感じる。そうした部分からも本当にレフリーという仕事は難しいと思うし、大変な仕事を引き受けてくれることに感謝している。ただ、選手たちはこの1試合の為に練習の時間だけでなく、私生活の部分からも含めて高校生活の全てをささげて何百時間、何千時間と準備してきている。また、その後ろには一生懸命頑張る子供を支えてくれる多くの人たちがいる。そんな全ての思いが常に試合にはこめられている。だからこそ、アマチュアの高校生の試合かもしれないが、レフリーは選手達をリスペクトし最高の準備と自信とプライドをもって試合を吹かなくてはならないと思う。自分のジャッジをきちんと論理的に説明づけられる圧倒的な勉強と経験、そして自信を持たなくてはならないと思う。そうすれば笛が鳴った時、たとえ自分と違う意見だとしても「このレフリーはこんなにも走って、こんなにも近くでプレーをみてくれている。笛の強さやシグナルからも安心感がある。ジャッジを尊重しよう」というリスペクトの気持ちが生まれると思うし、お互いにリスペクトし合える素晴らしい関係を築けると思う。

 「リスペクト」という言葉は「尊敬」と訳されるが、「尊重」という訳し方がスポーツにおいては正しいといわれてる。

 

仲間をリスペクト(尊重)しよう

相手をリスペクト(尊重)しよう

レフリーをリスペクト(尊重)しよう

会場運営で支えてくれる人たちをリスペクト(尊重)しよう

自分を応援してくれる人をリスペクト(尊重)しよう

 

 そうした気持ちをみんなが持つことがスポーツの価値を高め、スポーツマンの価値を高めると思う。

 

 ちょっと偉そうなことを書かせていただき申し訳ないが、もちろん私もまだまだの身。今後も指導者として、選手・相手・レフリーも含めてサッカーに関わる全ての人に「尊重」の気持ちをもって、謙虚にひたむきに楽しみながらサッカーに取り組みたい。そしてもちろん、レフリーをする際には、最高の準備と努力をもって取り組むよう頑張りたい。

 ちなみに会場には審判委員長の方も帯同されていたので、試合後にはすぐに正確かつ適切な振り返りが行われている。これが愛知県の良さでもある。「プレーヤーも、指導者も、レフリーも愛知は質が高いね!」と言われる将来を目指して、みんな頑張っている。

 

 

 

 入れ替え戦では、第1試合 同朋vs松蔭(1部↔2部)では1部の同朋が勝利。第2位試合 金城学院vs岩倉総合(2部↔3部)の戦いでは2部の金城学院が勝利し、どちらもリーグ上位の2チームが意地をみせ残留を決めた。2試合とも本当に白熱・拮抗した好ゲームで、心熱くなる素晴らしいものだった。点を取った瞬間の湧き上がる歓声や励ましの声がピッチ内・ピッチ外からも響き渡り、ひたむきに謙虚に全力でプレーすることで、多くの感動と一体感や充実感が生まれるのだと再確認できた。本当に見ていてアツくなる試合だった。

 

 

 

 今回、大会の運営をさせていただき、選手・指導者ともに多くの事を学ばせていただいた。全てのことにおいて「謙虚に・ひたむきに・全力で」取り組むことが大切だ。運営を通じて感じさせていただいたこと、経験させていただいたことを胸に成長していこう。実は、嬉しいことに来週も大会の運営をさせていただけることとなった。多くの事を学び、成長したい。

 

 

 

※2月16日(土)10:00から港サッカー場で行われる決勝戦後には、平成30年度愛知県高校女子サッカーリーグの表彰式があります。至学館高校女子サッカー部からは、嬉しいことに以下2名の選手が表彰されます。応援ありがとうございました。

 

☆愛知県1部リーグ得点女王 中村恋菜(2年)

☆愛知県1部リーグ優秀選手 松本桃佳(3年)