新たなスタート

 3月7日(木)に学年末考査を終え、テスト期間中のオフから再始動。テストの重圧から解放され、息つく暇もなくインターハイを見据えた活動をスタートさせた。むしろ部活動が始まり、生き生きしている?笑 この2週間の活動を振り返っていこう。

 

ー豊田フェスティバル(3月9~10日)

 昨年の第1回目から参加させていただいているこのフェスティバル。今年も参加できたことを嬉しく思う。至学館にとってこのフェスティバルは、1・2年生で戦うカップ戦として重要な位置づけとなっているからだ。

 1試合目は中京大学。昨年は決勝戦で負けた相手だけに「今年は勝とう!」とモチベーションも高い。メンバーも国体に関わってきた選手や、県内県外問わず高いレベルでプレーしてきた選手が揃う相手なので、ボールの奪いどころと、そのボールをどう動かしていくかを確認して試合に入った。

 中京大学がボールを動かしながらゲームが進む中で、相手のパスミスを突いて先制。その後、セットプレーから追加点を奪いチームとして狙い通りのプレーができた。前半終了間際に1点返され2-1で試合を折り返すと、後半は中京大学の猛攻にあうが、これをGKを中心に守る。我慢の時間をしっかり守り、速い攻守の切り替えから追加点を奪い3-1とする。この流れのまま勝利かとおもいきや、試合終了間際にDFのライン背後をとられて失点。立て続けにPKを献上し失点。3-3の同点で試合を終え、課題が残る試合となった。

 豊田レディースU14との試合では、テクニックがありキレよく動く選手達との対戦となった。連携・連動がオーガナイズされた前線からの守備に苦戦するも、「相手はどのようにプレーを狙っているのかを考えよう。」「相手は何をされたら困るのかを考えて、そのプレーを選択していこう」と話をする。フィジカルで優位となる中でしっかり得点を重ね、4-0で勝利した。

 

 2日目は得失点差で中京大学を上回ることができず3位決定戦へと回った。豊田レディースTOPとの試合では、相手の意図に合わせて、相手にボールを握らせながらDFライン背後にスペースを作り出させ、そこを使っていこうと話し試合に入る。前半からボールを動かす豊田と、堅守速攻を狙う至学館の戦いになる。ブロックを作りながらボールの奪いどころで連動してアプローチをかける。ただその質はまだまだ向上の余地ありで、奪いきる力・守備からのスムーズな攻撃の2点が課題となった。遅れた連動から2失点し0-2で大会を終えた。

 

午後には安城学園、中京大学と25分1本でトレーニングマッチを行った。大会の優秀選手には2年生の小林奈央が受賞。中盤で攻撃のリズムを作り、多くのチャンスメイクをしたところを評価されての受賞となった。2日間、充実したフェスティバルとなった。

 

 

 

ーデフ(ろう者)サッカー女子日本代表との試合(3月17日)

 

 まずは、この試合の機会を作ってをいただたJDFA及び、JFAの関係者の皆様に感謝申し上げます。選手はもちろんスタッフも含め全員が、試合と交流会を通じて有意義な時間を過ごさせていただいたと共に、多くの学びや気付きがあり素晴らしい機会となりました。誠にありがとうございました。

 

 

 17日には伊良湖で1泊2日のトレーニングキャンプを張るデフ(ろう者)サッカー女子日本代表との試合となった。デフサッカーという言葉を皆さんは知っているだろうか。JFAのホームページによる紹介文から抜粋させていただくと、

 

「デフ」とは英語で「deaf(聞こえない人・聞こえにくい人)」という意味で、ろう者(デフ)サッカーとは、聴覚障がい者のサッカーであり、競技中は補聴器を外すことが義務づけられていることから「音のないサッカー」の愛称で呼ばれています。ピッチ上ではアイコンタクトや手話でコミュニケーションを取っています。

 

とある。恥ずかしながら私は勉強不足で、障がい者サッカーがあることはうっすらと知っていたが、今回の機会を頂くまで「デフ(ろう者)サッカー」という言葉を知らなかった。「音のないサッカーとはどのようなものなのだろうか?」そんな疑問、興味と関心から入ることとなる。

 試合は30分×3本で、1本目と2本目はせっかくの機会なので私たちも声を出すの禁止、3本目は声出しOKで試合をさせていただいた。人数もピッチサイズもボールの大きさもいつもと同じ。ただ違うことは音がないこと。主審も笛ではなく 旗 で合図をだし行う。「試合の時間帯に合わせたプレーの選択をしていこう。」「今までの積み上げを意識してプレーしよう。」と伝え試合に送り出す。試合開始の旗の合図がおくられた。

 試合では相手の球際の強さと個々の突破に苦戦するも、局面における数的優位を作り出し、いつも意識している連動・連携・連続のプレーをだそうとする。スタッフも声だし禁止で行っているので、もどかしい思いがありながらも、周囲からの声によるコーチングが無い中で、だんだんと選手達が自分で考えてプレーしていく様子が見てとれた。聞けば試合をしていく中で、自分たちで連携をとる為のジャスチャーやシグナルを考えて決めていったとのこと。そのような姿に、普段の練習から促している「じりつ」の成果を感じることができた。声を掛け合ってコミュニケーションが取れない分、サッカーで大切な「観る」ということをそれぞれがしっかり行わなくてはならない。そして、味方の声に頼ることができないのでより「自分でしっかり判断していく」ことが必要になる。実際に声をだしてはいけないという試合を高いレベルで行い、その重要性を肌で感じることができて良かった。選手達も今まで以上に 声でのコミュニケーション の大切さを痛感することができた。

 

「声をだしてプレーしようね」

 

 は良く聞くフレーズであり、サッカーをしていたら当たり前のように言われる言葉である。しかし、どれだけ多くのプレーヤーがその意味をきちんと深く考えたことがあるだろうか。百聞は一見に如かずではないが、本当に大切であると、実際にプレーして肌で感じる経験ができたことは選手達にとって間違いなく一生の財産だ。

 

 試合後には、交流会を開いていただいた。選手達は代表選手達と自己紹介を交わし、簡単な手話などを教えていただいた。私自身も、代表監督の久住呂さんとメンタルトレーナー兼通訳の田中さんと今日の試合の感想や、サッカーの指導の中で感じている事も含め、多くの情報交換をし交流を深めさせていただいた。

 

 選手達には、試合と交流会をする中で感じた「思い」を一生大切にしてほしいと思う。今日の活動も含めて、キッズ年代との交流や、違うカテゴリーや種別を超えてサッカーを通じて出会った仲間(サッカーファミリー)を大切にしてほしいし、そのような経験を通じて人間として大きく成長してほしいと願っている。素晴らしい1日となった。

 <試合詳細>

1本目 至学館高校1-0デフサッカー女子日本代表 得点者(中村恋菜) 

2本目 至学館高校0-2デフサッカー女子日本代表

3本目 至学館高校2-0デフサッカー女子日本代表 得点者(福本夢歩、石川姫来)

 

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 デフサッカー女子日本代表は以下のスケジュールで今後活動していきます。日の丸を背負い日本人としての誇りを胸に、私たちの代表として世界の舞台で戦ってます。

 

2019年 4月27~29日 女子代表合宿 群馬県(千年の森)

2019年 7月13~15日 女子代表合宿 静岡県(J-STEP)

2019年10月12~14日 女子代表合宿 未定

2019年11月 1~12日 第9回アジア太平洋ろう者競技大会 中国(香港)

              (夏季デフリンピック2021アジア予選)

 

2021年 未定       第24回夏季デフリンピック 開催地未定

 

 

至学館高校女子サッカー部はデフサッカー女子日本代表をいつも応援しています。

頑張れデフサッカー女子日本代表!!!