思いをひとつに

 グループリーグを2位通過。「愛知県ベスト4に入る。そして、さらにその先へ!」という目標に向けて決勝トーナメントがスタートした。

 

 

ー決勝トーナメント1回戦 (vs愛知啓成)

 5月11日、決勝トーナメント1回戦の相手は愛知啓成。新人戦では1-3で敗れている相手であり、全員が「リベンジ」を果たすべく強い気持ちでゲームに入った。私自身も様々な情報から、相手を分析。選手達とミーティングも行い良い準備ができた。試合直前にはベンチメンバーも一緒に円陣。自分達の思いを声に乗せ伝えるべく、応援歌を歌いピッチ上の選手達を鼓舞する姿が自然に発生した。

 前半開始早々、作戦通り相手の背後をとりファーストシュート。しかし、惜しくもこれはわずかにバーの横。その後は、個々の選手の能力が高い愛知啓成らしさが光り、ボールを握りながら個での突破を試みる愛知啓成と、連携・連動した組織的なラインコントロールと守備ブロックで、意図したところにボールをハメさせカウンターを狙う至学館。といった攻防になる。前半を0-0で折り返す。

 後半も攻防は変わらない。ただ、お互いにバー直撃のシーンを作り出し、ゲームが動き出しそうな予感。一瞬の隙が勝敗を分ける緊張感のある試合に。そして、後半33分にゲームは動く。 なつき(3年) の相手DFライン背後へのロングボールが相手のペナルティーエリアへ。そこに、集中力を切らさずにいた  れんな(3年) と、 きら(3年) が詰め込み相手GKのキャッチミスを誘い、混戦を作り出した。 れんな(3年) が混戦の中、ヒョイと相手を交わしシュート。ボールは無人のゴールへ吸い寄せられた。ピッチ上の選手もベンチも喜びを爆発させる。そしてその1点が決勝点となり、1-0で勝利した。

 グループリーグ初戦の敗戦や、刈谷北戦の開始直前までチームミーティングをしていた状況と向き合い。ひとりひとりが前を向いてしっかりと活動してきた成果が表れ、チームとして大きな成長を感じた瞬間でもあった。

 

 

ー準々決勝 (vs一宮商業)

 5月18日、自分達の目標とする「ベスト4」にむけてかかった試合。相手は一宮商業高校。決勝トーナメントで1部所属の時習館に勝利し勝ち上がってきただけに、チームとしての一体感もあり、勢いのあるチームだ。強い気持ちでプレーしてくることが予想された。試合前には「絶対に気持ちで負けないこと。この試合に勝てば目標は達成される。全てをかけて戦おう」と話し送り出す。

 試合は一宮商業のコンパクトな守備に苦戦。ボールの動かし方、狙いをもってゲームに入るもなかなか実行させてもらえない。ただ、少しづつボールを握る時間が増えだすと、前半32分にペナルティーエリア左角付近からの速いクロスが相手のハンドを誘いPKを獲得。これを れんな(3年) がしっかりと沈め1-0とする。

 後半も至学館の良さを消されるが、中→外→中→外…とボールを動かしながら前進。後半22分にはバイタル付近の混戦から りか(2年) が相手をはがして、技ありミドルシュートがネットに突き刺さる。さらに、同26分には練習してきたトリックコーナーがドンピシャで決まり、キッカー りか(2年) のボールを きら(3年)が豪快なヘディングでズドンと合わせ3-0。さらに、同29分には途中交代で入った れいあ(1年) がゴール前で3人をドリブルでかわしゴール。持ち味を発揮したゴールとなった。試合は4-0で勝利。4年ぶりの愛知県ベスト4を決めた。選手達が目標達成の喜びをかみしめるとともに、スタッフとしても走り続けていた強化の成果がひとつでたことに安堵した。

 

 

 

ー準決勝 (vs豊川)

 5月25日には準決勝。対戦相手は豊川高校。人工芝や選手寮も完備。強化クラブとして県外からも有能な選手が集まってきている。昨年は東海大会出場するなど躍進しているチームだ。

 試合前には「ベスト4に入るという目標を達成したことは良かったが、ここからがチームとしての勝負。ひとつでも上に上がることで歴史を作っていこう。今までの積み上げを大切に、至学館らしくひたむきに戦おう」と送り出す。

 前半開始早々から壮絶な打ち合いを展開。前半2分戦術がハマり きら(3年) のスルーパスに れんな(3年)が抜け出し先制。しかしその4分後、至学館がセットプレーで前がかりになったところをカウンターで中央をぶっちぎられる。それを決められ1-1。さらにその2分後、ゴール前30M付近で一瞬フリーとなった相手にスーパーミドルをぶち込まれ逆転を許す。ここで気持ちが落ち……ないのが今の至学館。その5分後に きら(3年)と れんな(3年)と なお(3年)の連携・関わりから相手DFラインを崩しきり、ゴール右隅に れんな(3年) が技ありシュート。2-2の同点とする。開始15分で4つゴールが生まれる激しい展開。お互いのレベルが低くて生まれているゴールではない。お互いの持ち味を発揮したレベルの高いゴールが生まれていた。前半このままいくかとおもわれたが同23分、サイドをドリブルで突破されペナルティーエリアへの侵入を許すと、DFの対応の一瞬の隙をつかれて失点。2-3で前半を折り返した。

 後半は立ち上がりから豊川ペース。10分、13分に失点を許し2-5とされる。メンバー交代も行いながら得点を奪うための策を飲水タイムに話す。すると23分にゴール前で決定機を作り出す。シュートはむなしく相手GK正面となるも得点の予感。すると26分に れんな(3年)のパスに抜け出した れいな(1年)が気持ちで押し込み得点。3-5として反撃ムード。29分にはさらにゴール前でGKとの1対1を作り出すも、得点ならず。なんとか同点にと思いがあったが、力尽きる。最後5分は相手にスピードと走力上回られ2失点。3-7で敗戦となった。

 

 

 これにより、自分達にとっての総体は愛知県第3位(県ベスト4)で幕を閉じた。大会を通じて多くの事を学び、選手一人一人が成長してくれたと思う。そうした意味では充実した大会となった。ただ、これで満足してはいない。もっと上を目指して頑張り続けないといけないし、この大会を通じて感じたことを日常のトレーニングに活かしていくことが重要である。「愛知県のファイナリストに入る。そして、さらにその先へ!」に向けて。そしてそこに進むためにはもっともっと今行っていることの ”質” をあげていかなくてはならないのだ。

 

 

 ちなみに逆ブロックでは 絶対女王聖カピタニオが敗れる大波乱。安城学園が愛知県の高校女子サッカー史に新しい歴史を刻んだ。なので、6月1日に行われるシード順位決定戦の対戦相手は聖カピタニオ。この試合は次の夏大会のシードがかかっている。「私たちにとっての夏大会がはじまる」と言っても過言ではない。このステージでレベルの高い相手と戦えることに喜びをかみしめながらチーム一丸となり、今までの積み上げが発揮できるように、謙虚にひたむきに頑張りたい。カピタニオ相手にどこまで戦えるか。大きな挑戦が始まる。

 

 

 

 

<シード順位決定戦>

6月1日(土)

聖カピタニオvs至学館

13:30キックオフ!

旭丘高校

 

 

 

 

<決勝戦>

6月2日(日)

安城学園vs豊川

10:00キックオフ!

口論義運動公園

 

愛知県制覇。そして東海大会の切符はどちらの手に!

応援よろしくお願いします!!!