高校女子サッカー大会

 

―7月に愛知県では高校女子サッカー大会が開催される。この大会は秋の選手権のシード決めも兼ねている重要な大会だ。猛暑の中の戦いということもあり、試合は30分ハーフ(引き分けは即PK)で行われる。至学館はインターハイでベスト4のため準々決勝からのスタート。選手権に向けて引き続きベスト4に入ること。そして、もう一つ勝ち上がりファイナリストになることを目標とした。

 

 

 

 

 

―準々決勝vs同朋

 

 準々決勝の相手は同朋高校。同じ一部リーグに所属しており、堅守とパワフルな走るカウンターサッカーが持ち味のチームだ。インターハイでは聖カピタニオをあと一歩まで追い詰めた。ボールを握りながら繋ぎ崩したい至学館のスタイルとは真逆。昨年の公式戦の結果は11敗。それぞれのスタイルがプライドをかけてぶつかり合う一戦となった。

 

 前半開始早々、大会初戦で浮足立っていたところをすくわれた。同朋高校のパワフルなキック・当たり強さ・2列目からの力強い飛び出しに対応できず、ロングボールの抜け出しから先制点を奪われる。あっさり失点に意気消沈。ただ、結果的にはこの早い時間帯に失点したことが良かったかもしれない。この失点から落ち着こうと選手達が積極的にコミュニケーションをとりだし、前半の飲水タイム終了後からボールを握る時間が増え始める。終了間際には相手GKに防がれたが、決定的なシーンも作り出す。

 

 ハーフタイム「落ち着こう。ボールを大切に、相手を観てしっかり繋いでいこう」と指示をだす。

 

 後半、間違いなく今シーズンのベストプレー。れんな(3年)とみらん(2年)の技巧派コンビを中心に攻撃を組み立て、主導権を握り続けた。パスを繋ぎながら相手ゴールに迫りコーナーキックを得ると、りか(2年)のボールにれんな(3年)が技ありヘッドで合わせて同点。さらに、自陣右サイド深くから攻撃を組み立て、れんな(3年)→りか(2年)→みらん(2年)と左サイドまで斜めに経由し、みらんの豪快なミドルシュートがゴールに突き刺さり逆転。その後、危ないシーンを作られるもDF陣とGKでシャットアウト。そして、ボールをしっかり保持しながらゲームを進め試合終了。準々決勝を2-1で勝利し、2大会連続の県ベスト4を飾った。

 

 

 

 

 

―準決勝vs豊川

 

 準決勝の相手は豊川高校。個々の能力が高く、ドリブルとパスを織り交ぜながらの崩しが魅力的な攻撃的なチームだ。前回の対戦(総体県予選準決勝)では3-7と打ち合った。狭い局面の主導権を握ることがカギであると考え、試合に送り出した。

 

 試合を通じて感じたことは、豊川高校は、総体優勝・東海大会を経て確実にレベルアップしていること。高いレベルのゲームを経て、プレッシングの質が向上している。まったくボールを握らせてもらえず、身体のキレという部分で大きく上回られた。同朋戦で激しく消耗していたことを差し引いても、相手のコーディネーション能力は素晴らしかった。ドリブルを指向するチームならではの体のキレというべきか。結果は0-7で敗戦。この結果をしっかり次につなげることがチームとして大切だ。夏の大会は第3位ということで幕を閉じた。残るはシード順位決定戦。選手権につながるシード順位決定戦を頑張りたい。

 

 

 

 

 

―シード順位決定戦vs安城学園

 

 リーグ戦においての対戦は毎年行われているが、高校4大大会において安城学園との対戦は久しぶり。スピーディーでダイナミックな展開力が魅了の安城学園。局面ごとに何を選択しなくてはならないか選手全員が理解している安城学園のサッカーをみると、しっかりトレーニングされている印象がある。

 

 試合は立ち上がりから押し込まれる展開が続くと、コーナーキックから失点。得点した相手FWはキープレーヤーであり、試合前にチェックしていただけに悔しい。先制されメンタル的に苦しい状況になり、この試合ではそれをうまく修正ができず、その後2失点。0-3での敗戦となった。

 

 

 

 

 

大会結果

 

優勝 聖カピタニオ(第1シード)

 

準優勝 豊川(第2シード)

 

3位 安城学園(第3シード)・至学館(第4シード)

 

 

 

 

 

この大会悔しい思いをたくさんしたが、チームとしてベスト4に入り続けるという目標を達成。選手権シードも獲得した。だからこそ、チームは次のステージへ進んでいきたい。あと一つ勝ってファイナリストへ。そして、今回ベスト4のチームで至学館以外は東海大会を経験している。日常から東海レベルがスタンダードにあるということだ。つまり、私たちもそこに意識をもっていかないと、その選手達・チームを上回ることはできない。東海プリンセスリーグ・リーガスチューデント東海などを通じて、東海レベルをスタンダードにもっていけるチームへと成長していこう。強化の夏は始まったばかりだ。