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夏大会


 7月23日より令和2年度愛知県高等学校女子サッカー大会(通称:夏大会)が開幕した。今大会は新型コロナウイルス感染症の影響を受け残念ながら出場できない高校も複数ある為、高校選手権へのシードは無し。熱中症対策として30分ハーフ(同点の場合は即PK)での開催となった。また、中止となった総合体育大会に代わる3年生の成果発表の大会とも位置付けられている。新しい生活様式の中での開催。不安と期待が入り混じる中で大会がスタートした。

 

 

ー3回戦

 至学館高校はベスト4シードの為、3回戦から出場。初戦の相手は時習館高校となった。またこの日はチームの新ユニフォームの公式戦初披露。原点回帰の「白」を身にまとい試合に入った。

 試合は開始22秒で まお(1年)が先制点。そして、 ゆず(1年)、みう(3年)と続けてゴールを奪い前半で3-0。後半はオプションとして試していたフォーメーションに変更して意図的にズレを生じさせる。まお(1年)が1得点、みらん(3年)とみのり(1年)はそれぞれ2得点を奪い、計8-0で勝利した。

 

 

ー準決勝

 対戦相手は安城学園。新人戦では延長戦の末に、延長後半のコーナーキックで失点。0-1で敗戦している。この夏大会で”リベンジ”の気持ちを持ち、ファイナリスト進出に向けてゲームに入った。

 前半立ち上がりから安城学園に押し込まれる時間が続く。苦しい展開の中カウンターでチャンスを作りコーナーを得ると まお(1年)がドンピシャで合わせて先制。リードして試合を進める。しかしその5分後、自チームの選手がプレーの中で出血し、止血の為に10人となっていたところを突かれて失点。1-1となる。

 後半も劣勢を強いられる中で残り3分。1本の強すぎるパスと、慌てて間に合わなかったキックのミスからボールを奪われカウンターをくらい失点。こうした一瞬のミスを逃さず、正確に味方の足元にパスを送る安城学園の選手はさすがだと思う。(W杯の日本vsベルギーの逆転シーンが頭をよぎった)チャンスをしっかり仕留める力(力強さ・スピード・正確性・連動)は安城学園から学ばなくてはならないと思う。1-2のビハインドとなり、得点を奪う為に前線に比重をかけるも試合終了直前に失点。1-3で敗戦となった。

 試合後には”悔しすぎて”言葉にならなかったというのが正直な気持ち。「あの時こうしていれば?」「あの時この指示をだしていれば違う展開に?」といった気持ちが押し寄せる。選手達は全力で頑張った。前日からの準備も含めて「先制点をとること」「前回大会で失点したコーナーキックでやり返して奪う!」という目標も達成してきた。それだけに失点を防げなかったことが悔やまれる。勝利は選手達の成果、敗戦は監督の責任。結果を謙虚に受け止めて、前に進んでいこう。

 

 

 

ー3位決定戦

 対戦相手は同朋高校。1年生が多くメンバーに入りフレッシュな顔ぶれ、そこに同朋スタイルも加わり勢いがある。

 

 前半、気持ち入ってない。元気ない。声かからない。声で助けられない。ポコっと失点。全然ダメ。

 

 ハーフタイムに喝。

 

 後半、フォーメーション・メンバーも変えて活性化させる。とにかく得点を奪いに行く。決定機を2~3回と作り出すもゴール前で決めきれない。決定力(フィニッシュの質・PA内でのクオリティー)はこの代の課題でもあるがそれが出ている。結局0-1で敗戦。残念ながら賞状を手にすることができなかった。

 

 数日前に今年からチームに加わっている 高須コーチが選手達に ノジマステラの石田みなみ選手 のブログを紹介してくれた。そこには「負けから学ぶっていうけど、そんなの綺麗事」というタイトルで、新型コロナウイルス感染症の影響でやっと観客が入場可能となった試合(vsベガルタ仙台)の中で石田選手が感じたことが書かれている。

 内容については是非ブログを見ていただきたいので割愛させていただくが、「勝者だけがみることができる景色というものが存在する」という文章には同意見である。「大会であれば、勝つからこそ次に挑戦できる。優勝すれば記憶に残るけど、2位は何も残らない。優勝すれば2連覇・3連覇への挑戦権が得られる」といった事にもなるほどなと思う。ブログではもちろん「勝つことが全てではない」こともしっかりと触れられているのでそこは勘違いしないでほしいが、「負けてでた課題を修正して同じミスをしないようにすること」は学びではなく「あたりまえ」という観点で考えなくてはならない。

 

 

そうした中で今大会で一番印象に残ったあるシーンがあるので紹介したい。

 

決勝戦では 聖カピタニオ 2-1 安城学園 で新人戦優勝の安城学園を破り、聖カピタニオが優勝となった。試合終了後に観客席に向かってキャプテンが挨拶をしていたのだが、「やっとここに戻ってくることができました。応援ありがとうございました。」とのフレーズが聞こえてきた。この意識の持ち方にハッとされるものがあった。ここに聖カピタニオが長年築き上げてきた 歴史 があると感じた。

 

「チャレンジャー」としての意識ではなく、「王者」としての意識

 

本当に苦しい局面。限界ギリギリの勝負となった時に深層心理にあるこの差は大きいと思う。「愛知県では絶対に負けない」という意識・プライドを持って日々の練習に取り組む積み重ねは、大きな結果として試合に現れる。そうした心の持ち方(勝者のメンタリティー)は、まだまだ私たち至学館は足りないと感じる。

 

勝者のメンタリティーは1日2日では得られないものである。だけども、日々の練習・練習試合・公式戦に”こだわり”をもって取り組み続けることで、少しずつ得られるものであるということも分かっている。

 

 

技術面・精神面などなど課題は明確である。この夏、、、”こだわり”をもって勝負!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

最後に…

 今大会、新型コロナウイルス感染症の影響により大会の運営では大きな困難がたくさんありましたが、皆様のご協力のおかげで無事に最終日まで実施できました。大会運営に尽力いただきました全ての方々に感謝申し上げます。誠にありがとうございました。

 

大会結果はコチラ